ステラジャムの審査システム
ステラジャムの審査システム -ステラジャム総合プロデューサー 黒坂洋介-
■ステラジャムの合言葉
ステラジャムの正式名称は「国際ジュニアジャズオーケストラ・ フェスティバル」。形式的にはコンテストですが、 内容的には教育イベントです。
合言葉は「Get Better !」。現在の状態がどうであるか ではなく、 これからどうやって上達していくかにフォーカスしているのです。
もちろん出場団体は自分たちの順位が気になる。これは やむを得ないことだと思います。しかし審査や採点は、 そのバンドの「ある側面」を切り取ったものにすぎません。 審査方式が異なればまったく別の順位がつくと考えられるのです。
■審査票はこうして設計された
ステラジャムの審査票を作成するにあたって、 アメリカで開催されている約20のジャズコンテストの審査票を比 較検討しました。また、 黒坂自身が企画した過去4回のコンテスト審査票も参考にしました 。 そして杉山審査委員長と議論を重ねてできあがったのがステラジャ ム審査票です。そこでは、
1.サウンド
2.アンサンブル
3.リズム
4.グルーヴ感
5.ソロ
の5項目を各10点満点とし合計を出します。
課題曲は自由曲の2倍の比率、 つまり100点満点で加算されます。一方、 自由曲は曲数で割りますので、 何曲演奏しても全部で50点にしかなりません。
つまり審査員一人あたりの持ち点は150点(課題曲100点+ 自由曲50点)ということです。 6名の審査員のうち最高点と最低点をカットして、 残り4名分の得点を合計したものが、そのバンドの総得点( 600点満点)となります。
■順位はかなり変動する
たとえば自由曲の配点を増やしたらどうなるでしょう。 最高点と最低点をカットしなかったら? いずれの場合も順位はガラリと違うものになります( 実際に試算してみたことがあります)。 これがコンテストというものの現実なのです。
コンテスト主催者として適切な発言かという批判があるのを承知で あえて申し上げれば、順位にこだわるのはあまり意味がない。 むしろ競い合いはほどほどにして、 関心を自己錬磨へ向けるほうがよほど有意義だと考えます。
この思想がステラジャムを一般のコンテストと大きく違うものにし ているのです。
■分析手法の提案
6名の審査員は録音機を手にして、 各バンドの演奏に合わせてコメントを吹き込みます。これを「 リアルタイムコメント」といいます。 またフェスティバル終了後に審査票が各バンドに手渡されます。
これらの情報を使って、 たとえば以下のような分析を行なうことができます。
1.課題曲について審査票の5項目をレーダーチャート化する。
2.それを6名の審査員のそれぞれについて行なう。
3.そしてバンドの課題をメンバー間で共有する。
4.バンドの課題が明確になった時点で、 6名の審査員によるリアルタイムコメントを聞き比べ、 課題をより明確に把握する。
5.さらに上位入賞団体のリアルタイムコメントと比較して、 練習の方向性を明らかにする。
6.自由曲についてもバンドの課題を整理する。
このように緻密な分析をすることで、 自分たちの長所と課題が明らかになり、 それを伸ばしたり解決したりするための練習方針を定めることがで きるわけです。
勝った負けたという順位争いを超えて、本当の実力向上に向けて、 これらの情報を活用していただければこれに勝る喜びはありません 。
ステラジャムの正式名称は「国際ジュニアジャズオーケストラ・
合言葉は「Get Better !」。現在の状態がどうであるか ではなく、
もちろん出場団体は自分たちの順位が気になる。これは やむを得ないことだと思います。しかし審査や採点は、
■審査票はこうして設計された
ステラジャムの審査票を作成するにあたって、
1.サウンド
2.アンサンブル
3.リズム
4.グルーヴ感
5.ソロ
の5項目を各10点満点とし合計を出します。
課題曲は自由曲の2倍の比率、
つまり審査員一人あたりの持ち点は150点(課題曲100点+
■順位はかなり変動する
たとえば自由曲の配点を増やしたらどうなるでしょう。
コンテスト主催者として適切な発言かという批判があるのを承知で
この思想がステラジャムを一般のコンテストと大きく違うものにし
■分析手法の提案
6名の審査員は録音機を手にして、
これらの情報を使って、
1.課題曲について審査票の5項目をレーダーチャート化する。
2.それを6名の審査員のそれぞれについて行なう。
3.そしてバンドの課題をメンバー間で共有する。
4.バンドの課題が明確になった時点で、
5.さらに上位入賞団体のリアルタイムコメントと比較して、
6.自由曲についてもバンドの課題を整理する。
このように緻密な分析をすることで、
勝った負けたという順位争いを超えて、本当の実力向上に向けて、















